村上さんの限界

星野SDや各界のややお年を召した著名人がヒステリックな反応をしているな、と冷ややかに見ていたのですが、村上さんがまさかこのタイミングで阪神タイガースの運営について「物を言う」とは思いませんでした。
きっと村上さんは、ご自分の一種「得体の知れなさ」をかなり強く自覚されているのかもしれません。そのため、「何のための株取得?」と周囲が不安視しているのに対して、明確に自分の目的を示す必要を感じておられたのかもしれません。
もしくはスピードこそが命で、計算どおりの行動スケジュールだったのかもしれません。
いずれにせよ、このタイミングは「5年遅く、5年早かった」といわざるをえません。
野村監督の就任後の阪神タイガース改革黎明期なら、ドラスティックな改革案として支持された可能性があります。そして5年後なら、その5年間の間「安定株主」として電鉄執行部や阪神タイガースをこよなく愛する人たちから信頼を得ることに勤めておけば、今回の上場も「村上さんの言うことなら」と支持してもらえたでしょう。
一連の動きの中で「やはりカネかよ」となってしまったのは明らかに失敗。
これからの展開を見守りたいですが、村上さんが思うようにお金を稼ぐことはできないと思います。