政治とプロレスはどこか似ている

http://d.hatena.ne.jp/settu/20061213/p1
アメリカ在住ムスリムの中の森(元首相)さん(のようなひと)と、アメリカ保守派の中の森さん(のようなひと)のガチンコ勝負に見せかけたプロレス無制限一本勝負ではないでしょうか。


お互いの支持者の建前上、ポーズはとっとかないとどうにも動きが取れない。
アメリカに住むムスリムたちは、第二次世界大戦の日系アメリカ人の獅子奮迅の努力や、アフリカ系アメリカ人公民権運動のおかげで、人権を無視されるようなことだけはないにしろ、9.11以降居心地がそれほどいいわけではないのは確かでしょう。
一方、保守派はワーキングプアーの問題などで移民や有色人種に対する嫌悪感が増している中で、生まれながらの典型的なアメリカ人たちの気の済むように立ち回らなければならない。


建前と本音の狭間にたたされた人たち。
本当はこんな(つまらないこと)やりたいわけじゃないけれど、みんな期待してるし。


ム「じゃあさあ、宣誓式コーランでやる、ていうのどう」
保「えー、あれは聖書に誓うってのがこれまでのルールだぜ」
ム「いいじゃん、いつもと違うからもりあがるよ」
保「え、いいの?反則負けになっちゃったらやばいんじゃない?君は仮にもベビーフェイスなんだぜ?」
ム「ダイジョウブよ、聖書ってうちでも経典のひとつにはなってるから」
保「お客さんわかるかなぁ」
ム「そこはほら、こういうストーリーにすれば……」

とまあ、こんなこと裏でうちあわせてるんじゃないかと。