正しい失敗の仕方

失敗を繰り返し堕ちてゆく人の話はよく聞く。
成功を繰り返し昇って行く人の話もよく聞く。

だが、上手に失敗するやり方についての話はあまり聞かない。
いかにすれば成功するか、いかに人は失敗するかはよく聞く。結局のところ、普遍的なことをコツコツと積み上げるのが成功の近道であるし、それを度外視すれば確率的に失敗することが多くなるのはみんな知っている。
しかし、どうやれば上手に失敗することが出来、つぎのステップの糧になるかはだれも語らない。


「なぜ勉強をしなければいけないか」と子供に聞かれたとき、勉強しなければ困ることをいくらでもあげることは可能だ。
しかし、いくら勉強をしても届かない高みというヤツはある。
自らの目標とはかけ離れたところに到着したとき、いかにあきらめるか。

ぶっちゃけていえば受験に失敗したときにどのようにその後ふるまうか、を教えてやるのが、成功者にも失敗者にも(失敗者には切実だ)必要なのではないかと思う。

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この中に、主人公にコテンパンに負かされて最後には殺されてしまう人間と、潔く敗北を認めた人物が登場する。
成功者であり続ける人間がごく一部であるならば、無様に死なないためにはどのように振舞うべきか、(極端ではあるが)教えているような気がする。