高卒の私も学歴を披露してみる

そこ、誰だお前とか言わない!w
404 Blog Not Found:中卒のオレが学歴について語ってみる
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Fランク大卒のオレが学歴について語ってみる - (旧姓)タケルンバ卿日記避難所

地元の私立の幼稚園に入園。今で言うセレブな家の子が多く通っていた。同窓生には休みになると海外へ旅行とか。海外に転勤になってサヨナラした子もいた。(親の転勤で海外で暮らすことになった子と文通したりしてた)元地主の家の子もいたっけ。お誕生会がものすごくて良く覚えてる。親がスノッブなせいか、ピアノを習わされたりプロテスタント教会に通わせたりとお金持ちでもないのに張り切っていた感じだった。
その後地元の公立小学校に入学。幼稚園に比べれば校舎もずっとぼろかった(戦前建造の校舎が残っていた)。勉強は出来る子がそこそこいて、中学受験が盛んだった。自分もチャレンジしたが見事失敗。
結局地元の公立中学校に入学。だけど、あまり好きな学校ではなかった。受験に失敗したせいだったかもしれない。なにかとからかわれたり、殴られたり、ハブられたりしてあまりいい思い出がない。本人にとってはそれはほぼいじめで、腹に据えかねて短刀を懐に忍ばせていた時期もあった。(それがバレてさらにボコ&ハブられた)
中学からの進学時、すでにプログラマになりたかったので専門学校に行くことを決意。自分で学校説明会に参加などしていたが、親は当然反対するし自分で学費が払えるわけもなく断念。今振り返れば、プログラマになりたかったのは本当だったけど、それ以上に学校から、特に中学校から逃げたかった。
紆余曲折があったものの無難に地元の公立高校に入学。プログラミング同好会に所属し、生徒会に入るなど、好き勝手やって楽しい学校生活を送る。DTMにそのころハマり、学園祭では自動演奏を発表。(要はMIDIで鳴らすだけ)ほんとは歌も歌うつもりだったけどヘタれて断念。勉強は苦手だったのと、やはりプログラマになりたくて中学のころ入学を志した専門学校に入学、上京。
専門学校でプログラミングを2年間習うも就職ならず。地元に戻る。この2年間は本当に楽しかった。親元を離れるということを経験したのも大きかった。(すねはかじっていたが)
このあと大学進学を志すも二浪。弟も同時期に三浪していたのでそれほど引け目は感じていなかったが、実の所勉強はまったくしておらず、ニート状態。このころオンラインゲームにはまり、一月10万円以上の電話代を請求されたりもした。
あれは正直怖かった。電話代がそれくらいの金額になってると自覚しつつ、ゲームをやめることが出来ないでいた。完全にネトゲ中毒だったと思う。我ながらよく抜け出せたもんだ。

二浪して大学はあきらめ、働かんといかんと思い工場でアルバイトをはじめる。はじめてまとまった額の給料をもらい、プロ意識とか、責任とかを培う。同じ工場で二年半はたらき、800万近く貯金を溜める。
でもやっぱりプログラマになりたかったので再度専門学校に入学。二年後無事卒業して今度は就職も成功。その間に800万は学費などで全部消えた。以後同じ会社で働き続け、現在に至る。

はてなでは中卒>大卒>高卒だよねというブックマークコメントがあったけど、上に上げた人たちに比べたら学生時代はずっと平和で、自分の学歴を書いてみてその通りだと改めて自覚するハメになった。
あと、今でも大学に入っておきたかったと少し思うことがある。一回大学での講義の手伝いをやったことがあったけど、すごく楽しかったし。
代返とか、ノートの貸し借りとかやってみたいんだよなー。

勉強は必要だと思ったときにするのが一番身についた。大人の多くは子供の頃の頭の柔らかいうちに勉強をさせようとするけども、子供のうちに身に着けておかなければいけないことは学校で教える「勉強」以外にもたくさんあるので、大人になってからも出来る部分については後回しにしても大丈夫だ。
学歴は大事な人には大事なので、変にうらやんだり妬んだりしない限りは上を目指すのがいいかもしれない。自分は高卒で、受験と言う受験にほとんど失敗しているから、それに成功した人を尊敬する気持ちが強くある。
また、これから高校生になったり、大学生になる人には少しでもいい学校に入ってもらいたいなと思う。ここでいう「いい」学校は偏差値の高い学校ということではなく、自分の能力や性格にマッチした学校という意味。
自分の環境を自分で出来る範囲でマネジメントし、よりよい生活を送るということはいつでもどこでも大切なことだと思うので、進路の選択は慎重に、なおかつ積極的に、貪欲にとりくんだほうがよい。傾向としては、偏差値が高いほうがよりよい環境を整えやすい一面はあるようだけど、あくまで傾向であって絶対ではないので。私の例で言うと、中学は地域の子が全入なので生徒の質はピンキリで、私にはフィットしなかったけど、高校は平均よりやや下のランクだったけどなごやかな雰囲気の学校で、私にはとてもフィットした。
また、勉強がイヤなひとは一度働いちゃうのもいい。
働くとなにを勉強すればどういう仕事が出来て、どういう収入が得ることが出来るかが手に取るようにわかるようになる。格差社会が到来する前だったので出来たことかもしれないので、話半分に聞いてもらったほうがいいかもしれないけど。
勉強から解放されて始めて、自分が本当は何を勉強したかったかよくわかる、というのも(体験しなくても)わかってもらいやすい感覚だと思う。

「親がいなくなる」ことは子供にとってホント一大事で、結局そのようなことは子供である間には起こらなかったのは(そして起こしてもおかしくなかったのに起こさなかったのは)両親に感謝しなければいけないと思う。
学歴とは関係ないので書かなかったけど、震災に被災したとき家族みんなが無事でいられたのは本当に幸運以外の何者でもなかった。

父が亡くなって、その後の処理でいろいろと緊張を強いられる場面が多くなっているのだけど、我ながらたくましくなったと思える頃までそういうことが起こらなかったことを、そして起こさなかったことを両親に感謝したい。