伊達ちん大活躍

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080504-00000941-san-spo

物静かなドイツ人ドライバーに、時ならぬ注目が集まった。ミハエル・クルム。いうまでもなく、妻でテニス選手のクルム伊達公子が、現役復帰初戦で活躍したからだ。

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 4日には報道陣の要請を受けて、日産のパドックで特別に会見の場が設けられた。それも決勝前と決勝後の2度。日ごろレースの取材に顔を出すことなどまずない週刊誌の記者が急遽来るなどの異例さは、一種の“クルム伊達フィーバー”だ。

 開幕2連勝と圧倒的な強さを見せた日産GT−Rには今回、競り合いを演出するための規定で厳しいハンディが課せられ、各車は予選、決勝とも軒並み下位に沈んだ。

 さらにクルムは決勝序盤、他車に接触したことでピットレーン通過のペナルティーを受け、交代した相棒の柳田は黄旗中の追い越しでピットストップのペナルティー。それでも10番手でチェッカーを受け、「何とかポイントを1点取れた」と思った矢先、終盤の接触で他車をコース外に追い出したとの判定で決勝結果に35秒加算された。3度目のペナルティーで12位に落ち、「クリーンなファイトをしていたのに…。ペナルティー(になったの)は理解できない」と落胆する。

 しかし、妻の活躍の話になると表情が変わった。「(シングルスの逆転負けは)最後は疲れたんでしょう、奥さんも人間だから(笑)。でも、決勝に出ただけですばらしい結果。それどころかダブルスは優勝なんだから。ご苦労様って言いたい」と喜んだ。

 昨年、自身が国内最高峰のフォーミュラ・ニッポンに復帰。ハードなトレーニングをしている姿に妻が影響されたようだという。

 「ボクが走りに行くと、必ずついてきた。体を動かしたくてしようがなかったみたい」

 そんな妻は、シュテフィ・グラフさんらとプレーした3月のエキシビション大会への出場が決まってからは、毎朝6時に起きてトレーニングに励んでいたという。「もう1回、チャレンジしたいという気持ちが強いようだったので、『じゃあやってみれば』と勧めた」。登録名“クルム伊達公子”誕生のいきさつを打ち明ける。

 「12年も離れていたのにカムバックするのは大きなチャレンジ。すごい勇気」と妻をたたえる。「メンタルの強さは見ていて勉強になるし、尊敬している。自分も自分のスポーツで同じようにできないとって思う」

 妻はこの後も試合が続く。「次の福岡には行こうかと思っている。そうじゃないと2週間、会えなくなるしね」

 今後も妻の快進撃が続くなら、WTAツアーへの復帰も現実味を帯びる。「まず全日本選手権(11月)へ向けてやって、その後は調子を見ながら考えることになると思う。彼女がツアーに行きたいなら、ボクは100パーセント応援する」とクルム。ツアーに参戦すれば離ればなれの日々が続くことになるが、「大丈夫、ボクがついて行くから」と、のろけてみせた。(只木信昭)

ええダンナさんもろたねぇ。
あたまナデナデしたくなるようなかわいいダンナさんだ。
お互いに求め合って、必要としあって生きてる感じが伝わってくるいい記事だと思います。